東京医科大学 循環器内科同門会

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金澤英明先生 H11卒(茨城医療センター)2024.07.05

皆様、こんにちは。

東京医大H11年(1999年)卒の金澤英明と申します。

2024年4月より、東京医科大学茨城医療センター循環器内科、診療科長を拝命し、准教授として赴任させて頂きました。大学を卒業して26年目を迎えたこのタイミングで母校に戻る機会を頂き、また同門会の一員に加えて頂きましたこと、大変嬉しく思っております。

私は、東京医大を卒業後、慶應義塾大学病院で初期研修を行いました。慶應大学とは縁もゆかりも全くないのですが、初期~後期研修の4年間、内科全般の研修が出来るプログラムに興味があったというのが理由です。したがって、循環器内科は医師5年目に入局しましたので、一般的には少し遅いスタートだったかもしれません。

そのころ、ちょうどCypherステントが上市されたころで、冠動脈インターベンションを専門にしようと思い、心カテに明け暮れる毎日でした。一方、当時の慶應大学循環器内科は基礎研究を行うことがほぼ必然だったため、全く興味のなかった基礎実験を臨床業務終了後~夜中まで行うという生活を送り、帰宅は毎日1時半ころでした。昨今の働き方改革では信じられない環境です。結局、基礎研究にものめり込み、心不全時の心臓交感神経の機能変化を分子生物学的に解析し、論文化、学位を取得することができました。

その後、PCIのハイボリュームセンターである足利赤十字病院(栃木県)に3年間勤務した後、心筋再生医療のトランスレーショナルリサーチの研究留学(Cedars-Sinai Medical Center in Los Angeles, California)を経て、2013年に慶應大学に戻りました。大学では、主に冠動脈インターベンションや構造心疾患、特に先天性心疾患や卵円孔開存閉鎖など脳梗塞予防のためのインターベンションを担当させて頂き、学会やライブ、多施設共同研究、全国の病院での技術指導など、精力的に活動してまいりました。研究では、iPS細胞由来の心筋細胞を用いた心筋再生医療の臨床応用、移植デバイスの開発などを行い、重症心不全の克服に向けた医工/産学連携に取り組んできました。

茨城医療センターでは、専修医から若手、ベテランの先生方がチームワーク良く、日々の臨床に取り組んでおります。新宿本院、八王子医療センターとも連携を図り、人的交流、学術的交流を行いながら、微力ではございますが、東京医大循環器内科全体の発展ために少しでもお役に立てましたら幸いに存じます。同門会の諸先生方には、ご指導、ご鞭撻のほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

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